2007年10月7日日曜日

【輝く風】Bali Hai-3


翌日、僕達家族はゆっくりリゾートすることにし、

買い物に行ったり、プールで遊んだり・・・。

しかし、僕は撮りたい衝動でソワソワ落ち着かない。

で、午後からBali Haiまでドライブに出かけた。

途中、E`waビーチやHaenaビーチを撮りながら、更に進んで行くと、

北側の外れ、Ke`eビーチに到達し、道は終わる。

既に陽は傾き、周囲はややアンバー掛かった景色に変わりつつあった。

Na Paliコーストのトレッキングコースの入り口でもある

このビーチの西側に、ゴツゴツした岩が転がる小さな岬があり、

僕はその先端に、まるで誰かが待っているかのように急いだ。

ビーサンで来てしまった事を後悔しながらも、なんとか歩き通した。

そして、そこで観たものは、

すぐ目の前で繰り返し躍り上がる、眩しく輝く波しぶき。

絶壁に衝たって押し返され沖に向けて戻る波と、寄せ来る波が衝突してできる、

ガラス細工の様な一瞬の造形彫刻だった。

頭が空っぽになり、夢中で撮った。

テクニックとかセンスとか、「そんなのカンケーネェ!」・・・失礼。

神々しい程の地球の息吹、海底から湧き起る強烈なマナに

取り囲まれてしまったような感覚に浸りながら、

平穏でとてもハッピーな、安らいだ気分になれたことを覚えている。

どれくらいの時間、立ち尽していただろうか、ふと気が付くと

真っ黒な岩場は、もう足下が見えないくらいに暗く、

今度は懐中電灯を持って来なかった自分を再び責めた。

早く帰らないと危ないと感じ、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした。

また必ずここに戻って来たいと心に誓いながら。

The END

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2 件のコメント:

HIRO さんのコメント...

【輝く風】Bali Haiシリーズ、心にぐっときました!クリックで大きくした写真をじーっと眺めてると画面に吸い込まれそう。最近「感動」することの大切さを切々と語られた本を読んだんですけど、モトムさんの写真見てるとそういった脳の回路が強烈に刺激されて他の煩わしさが一気に吹っ飛んじゃいます。ぶつかり合う波、まさにガラス細工ですね。

Motomu Takayama さんのコメント...

Hiroさん、どーも。
「感動」ってあらゆる状況で意外に簡単に起こりますよね。「何これ!」って思うくらい美味いものを食べた時とか・・・ハハハ。
実はこの波を撮っている時はずっと、心臓がいつもの倍ぐらい速くバクバクしてて、ずっとそこに居たいのに「居てたらまずいんちゃうやろか?」という気持ちがどこかにあって・・・でも躍り上がる波の造形が凄すぎて目を離せない。そんな感じでした。強烈に感動すると、カラダ全体が反応することを味わいました。
Hiroさんにその感動が伝わって嬉しいです。ありがとう。