2007年3月17日土曜日

【What happened ?】山火事は神の為す業 II


マウイ島の輪郭は、
老人が背を丸めて左向きに屈んでいるようなカタチをしている。
頭部がWest Maui、腹部にHaleakalaが位置し、お尻がHanaという感じだ。
南西向きにうつむいた額の辺りがLahainaで、やや低めの鼻がちょうどOlowaluか。

Ma'aleaはその下顎にあたる地域で、
マウイ・オーシャン・センターもここにある。
山腹は緩やかな傾斜の草原地帯で、朝夕に太陽が当たると
半島全体が黄金色に輝いてとても美しい。
稜線の北の高みには、巨大な風力発電のプロペラ塔十数基が並んで
建っていることからして、いつも強風が吹いていることがわかる。
そんな場所で山火事が発生してしまったのだ。



空港のあるKahuluiから、West MauiのリゾートエリアであるKa'anapaliや
人気のLahainaに行く場合には、
この山火事のすぐ下の海岸線を走るH30しか道はない。
ただしそれは、恐ろしく危険で遠いためにだれも行きたがらない
West Mauiの北側のWailukuから回り込む北回りルート
(340号)を除けばの話だが・・・。

ボク達は前日にこの北回りルートでLahainaに行き、
夕方のOlowaluを撮り、Kiheiに帰って来た。
昼間でももう二度と走りたくないと思ったほど過酷な道だし、
レンタカーだと、もし何かあっても保険が下りない。
つまり、H30が通行止めになると、その間、
島は完全に2つに分断されてしまうことになるのだ。

予想通り、現場から何マイルも続く動けない車の列ができてしまった。
幸い、僕達はその車列に埋まることなくスケジュールをこなし、
いつものように行動できたが・・・。


ハワイのローカルニュースでは
「マウイ島で今年最大の山火事」と報じられていた。
ということは規模を別にすれば山火事なんて
けっこう頻繁に起きているということか。
道理で、地元の人達はいつもどうりに普通にニコニコし、
「山火事?・・あっそう。」なんて感じで全然興味がない様子だった。
原因が自然発火の場合が多いので、
神の行ないだからと割り切っているのだろうか。

そう言えば、風に乗って流れて来る白っぽい煙は、
とても香ばしい爽やかな香りがしていたっけ。(この項終わり)

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