2010年10月13日水曜日

A RAINY DAY

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夜明け前から雨が降り続いていた。

朝になっても雨は止まない。

上空の雲は流れているらしく、

時々陽が射して、辺りが一瞬明るくなるのだが、



またすぐに暗くなってしまう。

昼になっても雨はまだ止む気配がない。

仕方がないので、今日はショッピングに集中する事になった。

小さな町の小さなおみやげ屋さんには、たまに掘り出し物があるらしく、

ワイフはとても楽しそう。

息子がクルマで待っていたいと言うので、

仕方なく僕もクルマに残る。

余談だが、ハワイ州では子供だけを車内に放置すると厳しく罰せられる。

それを誰かに目撃されれば、即、ポリスに通報されるだろう。

と、車外の暗い景色が一瞬明るくなった、

近くの植え込みのグリーンの葉っぱたちが

雨が降る中で一斉にキラキラと輝いている。



雨露に濡れたイモの若葉が陽光を透かして、キャーきれい。

晴天だったら目に留まらない光景だから、

「これがリノ・マカニよ!」と独りで満悦。

結局、夕方まで雨は続き、買い物を終えて帰宅した。

ラナイに出て、暗い外の様子をぼんやり眺めていると、

すぐそこに植わっているホワイトプルメリアの木で、

小さな一輪が咲き始めていた。

まだ黄色味が残る、発育不全ぎみの子・・・。

すると、勢いを失った細くて弱い西日が、

なんと偶然にも、その子だけを照らし始めたのだ。



木々のスキマを縫って射し込んだその光は、

まるで神様が照らしてくれているような

柔らかで優しさに満ちた光だった。