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HANAでデジャヴに遭遇。
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※この体験をしたのは2005年・秋の事です。また、文章は2006年・夏にホームページにアップしたものをリライトしていますので、今話題の D.ワシントン主演映画「Dejavu」とは何の関連もありません。
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揺れる車のなかでぼんやり想いに耽っていると、
車は不意に HASEGAWA GENERAL STORE の前で停まった。
時間が止まってしまったような古めかしい建物に向かって降り立った瞬間、
デジャヴがフ〜っと僕を襲った。
HANAに来たのは初めてなのに、
この場所には前に来た憶えがある・・・・ような気がする。
十代の頃しばしば感じたことのある、あの何とも言えない胸の高揚と、
夢の中にいるような浮遊感。
スクリーンの中に入ってしまったかのような非現実感。
酸っぱい固まりのような得体の知れない何かが
胸のずっと奥の方から眉間の奥の方にジュワーっと絞り出すように
込み上げてくる感じ・・・あれは、紛れもなくデジャブだったと思う。
不思議な感覚だったが悪い気分ではない。
子供のころのデジャヴほど強烈ではないが、
言わば「懐かしい」という感性だけが脳内を締めつける感じ・・・。
デジャヴ・・・「既視感」・・・なんとも説明し難いものだが、
体験した事はありますか?
実際にはほんの10秒ぐらいだろうか、思考がストップした状態が続いたと思う。
そして唐突にそれは消えていった。
着いた時には曇っていた空から、
日差しが椰子の葉陰を店に落とし始めたことに気づき、撮影に専念した。
初めて訪れた場所なのに、ただ懐かしいだけじゃなく、
帰って来れてほっとしたような、
もっと佇んでいたいような気持ちになったことが今でも忘れられない。
でもこの建物は今はもう壊されてしまっているらしい。
古郷が消えていく様でなんだか寂しい。(この項終わり)
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