ハワイではキルトのモチーフとして
最もポピュラーで、とても絵になる木が
Uluと呼ばれている「パンの木」。
民家の庭や森の中でたまに見かける。
天狗のウチワの様なカタチの大きな葉と、
黄緑色の丸くて大きな果実が特徴だ。
そんな「ウル」が、僕はなんだか大好きで、
ついついカメラを向けてしまうのだが、
いっぱい撮り過ぎて、ちょっと飽きてしまっていた。

そしたらなんと、ウルちゃんったら、
マウイ島ワイルアの滝の脇の崖に生えていた。
以前、ここを撮りに来た時にはまったく気づかなかったが、
滝から流れ落ちるスプレーを浴びて
気持ち良さそうに揺れている。
「滝を撮ろうと思って来たのに、
こんなところでキミに遭えるなんて!」つー感じ!
なんだか、ずーっと気になっていた昔の恋人に
偶然バッタリ再会した時のような、
ミョーに嬉しい気分になって、
きっとヘラヘラとニヤけていたに違いない、オレ。
「ポチッでウルウルしちゃうかもナ」
