2009年2月25日水曜日

ホノカア>>>ホノム<2>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ホノム・・・

ここはホノカアボーイのレオが一目惚れしてしまったマライアが、

アイスクリームを売るバイトをしていた

オーガニックショップがあるところ。



小さな町(村)なのに、ギャラリー(画廊)が数軒あって

なんとなく違和感がある。

入ってみると、中はアカカ滝にちなんだ土産品を売っているお店。

確かに、滝を描いた油絵的なアート作品も、

値札付きで壁の上の方に飾ってはあるが、

全然売る気がないのか、ホコリをかぶってる有様だ。

そう言えばハワイでは、小さな町ほど、

ただの観光みやげ品屋さんなのに

平気で"◯◯GALLERY"と名付けて

商売しちゃっている事に気づいてしまった。



原作の中に幾度と無く書かれている、

日系移民のタニモト氏がハワイ島に建てた4軒の映画館の内の1つで、

1931年に創業した"HONOMU THEATER"。

アカカ滝に行く時には、この建物の前を必ず通る。

映画しか娯楽がなかった時代に、毎晩でも行きたくなるような、

とても都会的なセンスで、渋い外観が今でも絵になる。

当時としては十分にお金を掛けて建てられた、

魅力的な建築だったのだろう。

上の写真は3年前に撮った姿だが、

その時は既に廃屋と化していた。

昨年10月には確認できなかったが、

今はどうなっているだろうか。



店並みの奥の方に建つ"ISHIGO'S"も、名前からして

日系人の経営なのだろう。

1910年創業と言うから、かれこれ100年もの間、

この地でお店を営んできた事になる。

今は3世か4世に受け継がれているのだろうか。



イエローの外壁に真っ赤な窓枠、グリーンに塗られた庇。

こっちはホノムシアターに比べると、

アッチャー、やちゃった! と言いたい位、

めちゃくちゃ趣味の悪いカラーコーディネートなのに、

こんな田舎の町並みに何故かしっくりマッチしていた。



ちょっと外れた所には、もう何年間も放置されたままの廃屋が

曇り空の下で寂しげに佇んでいる。

・・・そんな、ハワイの古くて懐かしい町並みを

自分の足てゆっくり歩いて見てまわるのも

たまには・・・いや、たまらなくイイと思う。

〈人気blogランキング〉