この不思議なカタチの小さな花「ナウパカ」にまつわる、
ハワイの神話の1つをサラッと紹介しよう。
嫉妬深い火山の女神ペレと、ペレの妹と恋に落ちた男の物語である。
ペレは自分の妹の恋人を好きになってしまい、横取りしようと画策するが、
彼からはっきりと断られてしまう。
怒り狂ったペレはLAVA(溶岩)を噴き出し、
二人を焼き殺してしまおうと追いかける。
男は愛するペレの妹を山の高みへ逃げさせ、
自分は海へ逃げ、溶岩をおびき寄せる。
しかし、LAVAの噴流は離ればなれになってしまった二人を安々と飲み込み、
別々に焼き殺してしまったのだ。
やがて、海と山にそれぞれ、なぜか花びらを半分しか持たない、
白い花が咲くようになった。
その両方を合わせたとき、初めて一輪の美しい花となるのだ。
なんてロマンティックな物語なんだろう。
ナウパカは、ハワイのビーチならどこでも咲いている程
ポピュラーな植物だし、変なカタチなので気にも留めないでいた。
でも、こんな物語を思い出しながらじっくり観察すると、
とても可愛らしく素敵な花に思えてくる。
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