ゆっくりと時間が流れて行く。
ブルーだった上空が徐々に暗い紫色に変わって行く。
絶壁の下の方から、やさしく吹き上げる風に乗って、
「ザーーーー」という波の音が絶え間なく聞こえてくる。
遥か沖から左手に位置するHanalei bayに向かって、
穏やかな起伏を保っていた海面が、岸に到達する数十メートル手前で
幾つかの弧をつなぎ合わせたWave lineと化し、
繰り返し押し寄せる。
その深碧の水面も、天空の残照を映してか、微妙に紫色だ。
視界は暗さを増し、シャッター速度はもはや1秒でも足りない。
Bali Haiの向こうの水平線に落ちて行った太陽が、
一日の幕を閉じるべく、高みに留まっている雲だけに最後の輝きを与える。
やがて、夜の帳が完全に降りる頃、
「ジージージー」と何かが鳴きはじめた。
満天に星が瞬き、急に睡魔が僕を襲う。
カウアイでの初日が終わろうとしていた。
Will be continue....maybe.
〈人気blogランキング〉
