メリーモナーク・フェスティバルの撮影をするために、
どうしてもヒロの町の近くに滞在しなければならなかった。
この期間、ホテルはもちろん、どこの宿泊施設も満室で、
おまけにメリモプライスでバカ高い。
でも、諦めずに探していて見つけたのがこの場所だった。
メインランドから引っ越して来てここに家を建てた、
退役軍人のDavidと奥さんのSophy、
そして6匹のボクサー犬たちの棲家。
電気はなんと自家発電である。
この質素だが快適なバケレンで暮らしながら
毎日メリモに通い、深夜に帰宅する生活は、
ハワイに拘り続ける自分にとって
何物にも代え難い経験となった。
ここでは、夜から朝にかけては、殆ど雨が降り続け、
朝には徐々に晴れて陽が射す。
遥かに広がる太平洋と、緑の大地。
他に何が要る?
余計なものを削ぎ落したシンプルな暮らし。
脳内の雑念が消えていく。
ピュアな自分に立ち戻れる場所を見つけて、
いつか必ず戻ってこようと思った。
See you soon Ninole!