2008年11月14日金曜日

カウアイ・イーストの暗い朝



カウアイ島の東海岸には、

他の島の東海岸では感じたことのない

どこか独特の暗さというか、重みがあるような気がする。

僕だけが感じるものなのか、それは分からないが。

今日の写真は3点とも

真夏の早朝、ワイルアベイの海岸で撮っものなのだが、

先ず1枚目。

もちろん、明るい陽射しがしっかりとこちらを照らしているのは、

岩草の葉が輝いている様子で解ると思う。

黒い岩の向こうのどんよりした空気は、実は雲。

ちょっと引くと、2枚目の写真のように

雨を含んだ暗い雲が海上に低く垂れ込めて、

ゆっくりと流れているのだった。



それにしても、陽射しが当たっている所と、

陰になっている所のコントラストが

しっとりとしていて独特の重さを感じる。

カウアイ島はハワイではもちろん、

世界的に見ても降水量が最も多い所らしく、

たとえ晴れていても、空のどこかで

雲はしっかりと自己主張していることが多い。



その空気感が、

「カラッ」と「サラッ」としている西海岸とは

ひと味違う雰囲気を醸し出していて、

好きな人には「たまらない」のかも知れない。

僕も写真的にはけっこう好きだ。

3枚目のように、明るいブルーの海があって、

小鳥たちの態度にも生きる事を楽しんでいるような余裕が見える。

そして、足下のトンガリ岩はどっしりと重く、

大昔からここに居たし、この先もずっとここに居る。

・・・そういう「確かさ」の様な、シンプルな「強さ」

みたいなものが表現できたりするから。

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