2016年7月9日土曜日

1981~2年のハワイ

 34~5年前、僕はアメリカ本土を2回に分けて写真を撮りながら、放浪の旅をした。
ニューヨーク、キーウエスト、アトランタ、ニューオリンズ、テキサス、サンフランシスコ、ロスアンジェルス、そして帰国途中にハワイ。

当時はカメラもフィルムも当然アナログ。銀塩のリバーサルフィルムを大切に温存しながら撮って回った写真が、今でもそのまま残っている。


僕にとっては貴重な作品なので、なんとかデジタル画像にして保存したいと思い、3年ほど前にフィルムスキャナーを購入して一度はデータ化したものの、その再現性は頗る悪く全くNG、納得できずにいた。
プロショップに依頼してコストを掛ければそれなりに良い結果が得られるのはわかっていても、1カット500円〜1000円もかけて500カット以上の写真をスキャンするのは所詮無理なことなので、諦めていた。


ところが、先日、ひょんなことから、フィルムをマクロレンズで接写すれば、かなり精度の高い画像データが得られることが解り、早速試してみたところ、これが思った以上にバッチリで、目から鱗、嬉しくてず〜〜っと事務所に篭ってデータ化の作業に取り組んできた。


アメリカ本土を旅して撮った写真は、今後の個展の企画の中で何らかのカタチで発表して行きたいと思っているのだが、当時は寄り道的な意識しかなく、あまり撮影したいとも思わなかった「ハワイ」の写真を数点アップしたくなった。


81年と82年にオアフに3泊づつして、のんびり過ごした時のもので、当然だが今の「LINO MAKANI」というテーマなど少しも意識していない、ただなんとなく撮った写真ではあるのだが・・・
34〜5年も昔の写真だし、自分が撮ったことすら覚えていないので、とても客観的に観ることができる。

その良し悪しは別として、今自分が惚れ込んで情熱を傾けて撮り続けている「ハワイ」と、そんなに大きくはかけ離れていないような 、いやむしろあの頃の方が素直に被写体と向き合っていたような気がする。



・・・と、まあ久し振りにアップしたブログで、こんなにとりとめのない事をつらつらと書いてしまったけれど、とにかく今の自分の原点を垣間見る事ができたような、ちょっとしんみりしてしまう出来事ではあった。
・・・歳かな。