僕が小学生だった頃、バナナは庶民の手には届かないくらいに
超高級な果物だった。
一年に一度、遠足の時に食べることができれば良い方で、
それも叶わない事だってあった。
だから、バナナが100本くらい、
房になって実っているところを
テレビや雑誌で目にすると、
「これを一人で全部食べられたらどんなにいいだろう」と
思っては、そのたわわな実をぶら下げた
バナナという植物の美しい姿に見とれていたものだ。
そんなトラウマがあるからなのか、
今でもこの大きくて優しそうなバナナの葉が
風にゆっくりと揺れているのを見るのが大好きだ。
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