今回モロカイ島を撮影して回って、頻繁に目にしたのがこの看板。
「STOP LA'AU」とか「SAVE LA'AU」とか「NO LA'AU」と手書きして、
道路や家の前に立ててあった。
最初は意味も分からず、何をアピールしたいのか「???」だった。
でも「LA'AU」とは「Development」、つまり開発だと分かったとき、
モロカイの住民の多くがこの島の自然を深く愛していて、
島が観光地化することを拒否し続けていることにとても感銘を受けた。
主に酪農を島の産業として生活している約7千人の島民たちは、
Kaunakakaiという唯一の町の交差点に設置された、
島でたった一機の信号機でさえも不要だと拒否し、
排除してしまったそうだ。
観光誘致によって得られる裕福な暮らしなど要らない。
要るのは汚れなく美しい島だけだと言いたげだ。
でも、底抜けに明るく、フレンドリーなこの島の人々は、
僕たちよそ者にも壁を作らず笑顔で接してくれたのだった。
何もないことがどれだけ大切な事か気づかせてくれたカウアイ島を中心に、
「LINO MAKANI」新作写真展が10日から始まります。
ぜひ遊びにいらしてください。
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