2007年11月2日金曜日

【輝く風】Golden Cloud



NorthからWaikikiに来なければならなくなり、
夕方、暗くなる前にKalakaua st.の裏の露天パーキングに車を駐め、
ふと空を見上げると、黄金色に染まった雲が静かに流れていた。

たった1本裏に入っただけの場所なのに、空が広い。
表通りの騒音は、なんとなく懐かしい華やいだものと化し、
遠くから微かに聞こえる心地良いBGMのようだ。

上空の雲の合い間の蒼色は、既に夜の衣を纏い始め、
スパンコールのような星の瞬きが、間もなく現れる兆しを孕んでいた。

大都会にいると、夜が始まる頃にいつも脳裏で奏でられるのが、
若かった頃に繰り返し聴き入っていた
1960年代のテナーサックスの巨星、デクスター・ゴードンが奏でる
スタンダードジャズの名曲、
「Stairway to the stars」(邦題「星へのきざはし」)だ。

ハワイでは、HONOLULUだけが唯一ソフィスティケイトされた街だから、
ジャズだって無理なくフィットしてしまうのだと思う。

どれくらいの間、空をボーッと眺めては
時々シャッターを切っていたのだろう。
後で撮ったカットをチェックしたら、同じ雲の形は1つも無かった。

日本に帰る前夜になるといつも陥ってしまう
なんとなくセンチな気分にぴったりの夕空だったなぁ。

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8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

暗くなる前、こういう雲を見ると、なぜかセンチメンタルな気分になりますね。

雲だけが最後まで今日の太陽に別れを惜しんでいる。
そんな気がします。

Motomu Takayama さんのコメント...

おーーー!
Ryuさん、お帰りなさい。
なんだかイイ感じのコメントをありがとう。
僕達も今月はMaui, Molokai, Oahuを回りながら
新作の撮影をして来ます。
12月には横浜で発表するつもりです。
そういえば、カレンダーができ上がりました。
もうすぐお届けしますよ。

匿名 さんのコメント...

ワイキキの空を流れる夕暮れ時の雲、嬉しいときも悲しいときもしつこいくらいにジーッと眺めてましたね。地上は微風なのに上空の雲は猛烈な勢いで流れてて、この風があるからハワイなんやなーって1人でニヤけてみたり涙しそうになったり...これは「カプチーノ」の裏のパーキングからですかね?一枚の写真で色んなこと思い出しちゃいました。

Motomu Takayama さんのコメント...

Hiroさん、
そうなんだよねー。上空の雲はスピード速いよね。
やっぱり涙しそうになった?
うん、メチャ分かるでー、その気持ち。
ところで「カプチーノ」って何処やの?
来週14日から月末まで3島を回って撮って来ますから・・・。今回のOahuでは、Kahukuにある
Kawela Bayの端っこの、海に突き出た半島の先端の家に滞在します。
ワイキキからは、一番遠い所です。
満喫して来ます。
ところで、ALOHA WAVEというサイトに
インタヴューされて載ってます。
ヒマな時に行ってみてください。
http://www.alohawave.jp/

匿名 さんのコメント...

すみません(笑)「カプチーノ」はね、ルワーズ通り沿いワイキキジョイホテル1Fの喫茶店。アラモアナ通り裏の屋外パーキングってそこの裏くらいかなーと思って。ところでカヴェラベイの端っこにステイって渋いですね。まさに隠れ家のようなロケーション。いずれにせよ3島巡りの撮影、上手くいくといいですね。作品の発表、楽しみにしてます。あと、カレンダーも!

Motomu Takayama さんのコメント...

Hiroさん、
今回はマウイ、モロカイ、オアフを回ってきます。
どんな事になるか・・・。
近々また会いたいですね。

匿名 さんのコメント...

何度見ても、涙があふれます。
いろんな思いが、こみ上げます。

なぜなんでしょうね。
なかなか行けなくなったHAWAII・・
写真で、行った気持ちになります。

ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

カエルさんの気持ち、わかる気がします。
夕焼けには誰でもみんな切ない思い出があって、
こんな空を見たら、ワーッとこみ上げるものがある。
でも、カエルさんが人一倍涙もろいのも確かです。
今回も素敵な夕景を撮って帰ります。
また、個展で思いっきり酔いしれてください。