湘南・冬

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ハワイを撮るようになってから、

あんなに大好きだった湘南に

めったに行かなくなってしまった。

ずっと昔には、鎌倉の

由比ケ浜と材木座に通算6年間も住んでいたのに・・・。



若い頃は、逗子から茅ヶ崎まで延々と続く

海岸沿いの熱気と喧噪がすごく気に入っていて、

夏になると、ただそこに居るだけで大満足だったのに・・・。

それが、今はどうだろう、

夏場には絶対に行きたくない場所に変わってしまった。



先日、そんな湘南の七里ケ浜に

久しぶりにふらりと行ってみた。

そして、長い事忘れていた大切な事を、しっかり思い出した。

湘南は、秋から冬が絶対に「いい」という確信と事実を。

湘南に住んでいた頃、

特に真冬のひと気のない静かな海岸が大好きだった。

夕方、海岸沿いのカフェから

暮れ泥んでいく砂浜をボーっと眺めていると、

いろいろな事が頭の中からスーっと消えていく。



目の前の134号線を通り過ぎて行くクルマやバイクを

意味もなく目で追っている自分。

悲しいとか、寂しいとか、楽しいとか、嬉しいとか、

怒りとか、驚きとか、感嘆とか・・・

そんな様々な感情がなにも湧いて来ない、

ただひたすら空虚なひと時。



そんな気分にどっぷり浸りたくなったら、

冬の湘南がベストだと言う事を

久々に思い出すことができた。

ハワイでは、そんな気分には浸れない。

目に映るものがいつもいつも

自分を撮って欲しいと僕にアピールしてくるから、

そりゃもうスゲー忙しくて・・・。

って、今回はハワイじゃなくてゴメーン。

ホントにスイマメーン。

・・・？

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