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あの人気ドラマ「LOST」の話ではない。
自分が一番大切にしていた、
ブライトリングの腕時計を「LOST」しちゃった話だ。
いつもなら撮影中でも腕に着けているのに、
この日に限って、朝出かける間際になって
カメラのメモリカードと一緒に
カメラバッグの上フタのファスナーポケットに
無造作に入れて部屋を出た。
このところ、ノースでは波が無く、
東のマカプウ岬の脇の入り江では綺麗なハイタイドが続いていた。
前日、天気がイマイチで撮れなかった波を
今度こそ撮ろうと思い、同じポイントへ。
雲は多いものの、風もあって流れが速く、
これはイケルと思い、撮りはじめた。
最近のデジカメは画素数が多いので、
1枚のメモリカードで撮れるカット数がぐっと少なくなってしまう。
でもまあフィルムを交換する感覚でいれば、
それもさほど苦ではないが・・・。
えっ?もう「CARD FULL」かい?・・・と、
浜の砂の上で、海から吹く潮風を身体で防ぎながら
カメラから外したメモリカードをバッグの上フタのポケットに仕舞い、
同じポケットから空のメモリカードを取り出し、カメラに装着。
その時には、ポケットの中に腕時計がちゃんと有るのを
チラッと見た気がするのだが・・・。
当然、沖から寄せる波に100%気をとられていた。
ファスナーを締めずに、上フタをパタンと戻していた。
そのまま撮影を続け、曇ってしまったので次の場所へ移動。
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夜、部屋に戻って、腕時計が無くなっている事に
初めて気が付いた。
「あの時だ。」とすぐに思い当たった。
フタを閉める時に、空いたままのファスナーの間から飛び出して
砂の上に落ちたのだと。
その瞬間の僕は、バッグから目をそらし、海を注視していた。
翌朝、急いで現場に行き、
カードを交換した辺りの砂浜を裸足でまさぐってみた。
もしかしたら、奇跡が起きて発見できるかもと思いながら・・・。
でも、暫くしたら、そんな自分がアホに思えてきて、
なんだか諦めがついた。
「とても大切な物をハワイの海で失くした事。それは
きっとなにか特別な意味がある事なのだ」と思えたから。
そして妻の裕子の反応たるやびっくり。ちっとも怒らず、
サラッと「また買えばイイでしょ。」・・・だって。
大物やなーーー!
あ〜〜〜〜でも〜〜〜ショ〜〜〜〜ック!
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2009年3月26日木曜日
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2 件のコメント:
あらら、残念ですね(T.T)
でも新しいものが入ってくるスペースができたと思えば諦めもつく!(かも)
KCRさん、そうそう、
そう思えばいいんですよね。
しかし、失った物の重さって、いつも後になってから気がつく事が多いです。
そして、それが取り返しのつかない物の場合には、諦めるしかなく、そうする事によって人は成長する訳で・・・・何だかシドロモドロですが、要は前向きに生きる事ですね。
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