2007年7月21日土曜日

【輝く風】Waikiki Breeze


バタバタとしたスケジュールの合い間を縫って、
なんとか1週間を確保した新作撮影のためのハワイ行き。
今回はべったりとWaikikiに滞在するハメになってしまった。
前半に滞在予定だったHaleiwaのバケレンが
ブッキングミスで泊まれない事が直前に発覚。
急遽モーハのへなしゅん編集長に電話して、Waikikiのコンドを確保して頂いた。
後半のホテルもWaikiki、それもKuhio Ave.を挟んで1ブロック違うだけ。
結果として、窓から見える景色は、
高層ビルとダイヤモンドヘッドとワイキキのビーチだけであった。

・・・僕は間違っていたかもしれない。

ハワイの輝く風「LINO MAKANI」を撮りたくて、
マウイやカウアイ、ビッグアイランドなどの自然を追いかけて来た。
オアフでも、EastやNorthは大好きだが、
Waikikiだけは撮影する気になれなかった。

僕は過去30年近く、Waikikiを見てきたが、
日本人がイメージする「ハワイと言えばワイキキ」的な
ベタな安易さに反感を持っていたので、
「ワイキキなんて本当のハワイじゃない」という思いが強かった。
だから、Waikikiだけは積極的には撮ろうとしなかったのだ。

・・・しかし、それは僕の間違いだった。

今回、じっくり「ワイキキ」と向き合ってみて分かったことは、
ここにもしっかりとLINO MAKANIが在るということ。

喧噪と刺激と欲望が渦巻く大都会HONOLULU、
そしてWaikikiは、正にHAWAIIそのものであり、
カメラを向けるそこここに「輝く風」は吹いていたのだ。

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2007年7月12日木曜日

【お知らせ】Thanks & I go to Hawaii.

大阪近鉄・阿倍野店での写真展が昨日で終了しました。
連日大盛況で、妻の裕子は、もうてんてこ舞いだった様です。
ご来展下さった皆さま、有り難うございました。


さて、明日から新作撮影のためハワイに飛びます。
今月末の横浜ハワイイ・フェスティバルへの出展や、
8月の湘南ギャラリーでの個展が控えているので、
今回は、超タイトなスケジュールですが、
テーマの"LINO MAKANI" にこだわり、
大好きなハワイをじっくりと撮って来たいと思っています。
なので、10日間ほどブログの更新ができません。
でも、コメントぐらいは打てますので、
できたら応援(意味は判りますね)の方を宜しくお願いします。

そうそう、今回の大阪で、僕がこだわり抜いて注文製作した、
飛切り上質なコアウッドのオリジナルデザインフレームに作品を額装したものを展示しました。
そしたらそれが大好評!
ソリッドコアの優しい温かみとシャープなフォルムが、
不思議にマッチしていて、何とも言えない雰囲気です。(左の写真)

8月の湘南・辻堂での新作展では、このコアウッドに入れた作品を各種展示しますので、
コアフェチの方は絶対に見逃さないでくださいね。

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2007年7月3日火曜日

【輝く風】Shining Horizon


昼だというのに、上空には低く雲が垂れ込め、
暗く重く沈んだ空気が、海からこちらに滔々と流れていた。
雨はビルも道路もクルマも濡らし、
色と言えばブレーキランプの赤い光とウィンカーの黄色の点滅だけ。

ここは「ハワイ」だと言うのに、ひとたび太陽が隠れてしまうと
ファインダーから覗いた世界は、どうしてこんなに悲愴感が漂ってしまうのか。

しかし、こんな天候でも全然気分は落ち込まない。
それはここが「ハワイ」だから・・・か?

遠く水平線に目をやると、斜めに降る雨のカーテンが明るくなり始め、
海と空の境界線に雲間から陽の光が射し込んで、
眩しいほどの輝きを放っていた。

だから、やっぱり落ち込む事なんかないんだよ。
太陽はいつだってすぐ近くで「ここはハワイだぞー!」って
自分のパワーを誇示してくれるんだから。

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2007年6月30日土曜日

【お知らせ】大阪で写真展!


関西方面にお住まいの皆様、お待たせしました。
大阪の近鉄百貨店・阿倍野店で、高山求写真展「LINO MAKANI」が
いよいよ開催されます。

妻のYukoTeeは、初日(7/5)から最終日(7/11)まで会場にべったりと居座って
皆様のご来場をお待ちしております。
ちなみに僕は、初日(7/5)と週末(7/7・7/8)にはサイン会を兼ねて出没します。

近鉄さんは、創業70周年ということで、このハワイイベントに
かなりなチカラの入れようで、「ハワイ楽園物語」と銘打って、大勢のフラハラウや、
あの高木ブーさんもいらっしゃいますですヨ!

・・・と言う事で、皆様どうぞ気軽に声を掛けてくれはりまっか?
待ってますさかいにナー!よろしゅうたのみまっさー!

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2007年6月29日金曜日

【ハワイじゃないけど】朝帰りの日の出


先日、知人の著書の出版記念パーティに招かれ、
珍しく六本木で朝まで飲んでしまった。
勿論、マネジャーの妻と一緒にだが、いやはや・・・。

で、横浜の自宅にやっと帰り着いた時に、玄関で見事な日の出に遭遇。
梅雨時にこんなにきれいな朝焼けが見られるなんてスゲーラッキー!
日本ではめったに持たないカメラを急いで持ち出し、撮ってしまった。

このブログにハワイ以外の写真を載せてしまう事に若干の戸惑いもあったが、
この美しさは、どこにも負けていないと思い、載せちゃうことにした。

実はその翌日も、自室で朝まで仕事をしていたら、窓が赤く染まっていた。
日の出前の空が、これまた驚く程きれいで・・・また撮ってしまった。
日本に居て二日続けてこんなに感動し、カメラを持ったのは初めての経験だ。
いやぁ、本当に素晴らしかったナ。

・・・今日はオチが無いです。ハワイじゃないから・・・?

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2007年6月25日月曜日

【輝く風】心に刺さる色


Haleiwaの町外れに妻のお気に入りのショップがある。
彼女は息子を連れて店内に入って行った。
車中で待っているのは退屈なので、
僕はカメラを持ち、路駐した車が見える範囲をうろつく事にした。

今にも大粒の雨が降りそうな雲行きで、
風は吹いているが、なんとなく空気も重く感じる。
こんな天気では明るくて爽やかな風を感じる写真は撮れないから、
気分が乗らず、意識を集中することもできない。

歩道に面した板塀越しに、何気なく遠くを見ていると、
密集した葉をゆっくり揺らしているパームツリーが二本、視界に入った。
片方は濃いオレンジ色の小粒な実を沢山吊るしていて目立ちたがり。
もう一方は、暗緑色の葉を鬱蒼と生やしているだけの地味な印象の椰子だ。

当然、僕は派手な方にレンズを向けてシャッターを切った。
よくあるココパームではなく、
ハワイアンクリスマスツリーと呼ばれる種類とも違うようだ。
結構珍しい品種の木だったので、
そこそこ面白い写真になりそうな予感がした。

で、最後に地味な方を「義理」で撮ってやった。
どの道つまらない写真になるだろうけど、
なんだか放っておけないような気がして・・・。

その夜、部屋でIZを聞きながら、
パソコンで上がりをチェックしていてドキッとした。
あんなに地味だったあいつが、生きていると思った。
深みのある緑の葉に雲を映して、
僕のハートを優しく撫でながら、そのくせ鋭い葉先がチクチクと
心の奥の汚れたところを刺激してくるのだ。

軽い気持ちで撮ってしまった自分が後ろめたくなり、
目頭が熱くなる。
バカみたいだが、とうとうこの写真の中のパームツリーに向かって
「ゴメン・・・そしてアリガトウ」と呟いていた。

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2007年6月22日金曜日

【 Hawaiian Plants】Naupaka


この不思議なカタチの小さな花「ナウパカ」にまつわる、
ハワイの神話の1つをサラッと紹介しよう。

嫉妬深い火山の女神ペレと、ペレの妹と恋に落ちた男の物語である。

ペレは自分の妹の恋人を好きになってしまい、横取りしようと画策するが、
彼からはっきりと断られてしまう。

怒り狂ったペレはLAVA(溶岩)を噴き出し、
二人を焼き殺してしまおうと追いかける。
男は愛するペレの妹を山の高みへ逃げさせ、
自分は海へ逃げ、溶岩をおびき寄せる。
しかし、LAVAの噴流は離ればなれになってしまった二人を安々と飲み込み、
別々に焼き殺してしまったのだ。

やがて、海と山にそれぞれ、なぜか花びらを半分しか持たない、
白い花が咲くようになった。
その両方を合わせたとき、初めて一輪の美しい花となるのだ。

なんてロマンティックな物語なんだろう。

ナウパカは、ハワイのビーチならどこでも咲いている程
ポピュラーな植物だし、変なカタチなので気にも留めないでいた。
でも、こんな物語を思い出しながらじっくり観察すると、
とても可愛らしく素敵な花に思えてくる。

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