2007年3月8日木曜日

モーハワイ壁紙シリーズ 1

ハワイに拠点を置く、あの超メガヒットサイト
「モーハワイ・コム」にボクの壁紙写真コーナーがあります。
「写真家 高山モトムが撮る」 というページタイトルです。
2週に1度のペースでアップしています。
その中から過去の壁紙を引っ張り出して、短いコメントを添えてご紹介します。
もし、全部をまとめて見たい方や、ダウンロードしたい方は、
モーハ壁紙へ行いってください。
画像サイズも選べますよ。


20分に1度来る大波を撮ろうと待ち構えている時、ふと振り返ると
風に揺れる椰子も砂浜もビーチハウスも
全てがオレンジ色に輝いていた。

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2007年3月7日水曜日

【輝く風】悲しく美しい海


マウイ島を横向きの人の顔に例えると、ちょうど鼻の頭にあたる集落、
OLOWALUの寂びれたビーチが大好きで、ボクはよく撮りに行くのだが、
どうってことない白サンゴの浜辺に座っているだけで、
とても満ち足りた幸せな気分になり、
ラナイ島のなだらかな稜線の向こうに陽が沈む頃には、
何故かうるうると涙が込み上げてくるのだ。

引き波に連れられてサンゴ達が奏でる軽やかな響きを聴きながら、
絶え間なく打ち寄せる波を、潤むファインダーを通して凝視している自分。

幸せなのか、悲しいのか、
混ぜこぜの気分を飲み込んでシャッターを押し続ける自分・・・。

コンドに帰り、夜、家族が眠ってから
その日撮った写真をパソコンに移し現像作業をしていると、
浜辺に佇んでいたときに見ていたものや感じていたことが
静かにフラッシュバックしてくるのだ。

OLOWALUで撮った写真はどれも皆、
息を呑むほど悲しく美しい。

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2007年3月6日火曜日

【輝く風】カメラを通して海を視る II



沖の波が幾重にも重なりながらこちらに近づいてくる。

その中でひと際目立つハンサムな波を見つけ、
その穂先にフォーカスを合わせながら、そいつが最高に昂る一瞬を
切り取るために、息を止め、瞬きを止めて、ひたすら待つ。

ボクの指が確実に反応し、
その素晴らしいパフォーマンスの瞬間を
確実に捕らえる事ができた時、フッと息を抜きカメラを降ろす。

連写はしない。
連写だとコマ間の0.2秒の隙間からその大切な唯一の瞬間を
逃がしてしまいそうな気がする。
テクニックとか知識なんかいらないと思う。
自然と向き合い、魂が奥底から揺さぶられるような刹那を過ごす事ができれば、
必ずいい写真が撮れると信じているから。

気がつくとアッという間に3時間が過ぎていて、
妻も息子も車の中で待ちくたびれて、
お腹をすかして眠ってしまっていたり・・・
・・・ゴメン。(この項終わり)

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2007年3月5日月曜日

【輝く風】カメラを通して海を視る I

ボクが「ハワイ」にこだわる理由のひとつに、
それぞれに違う表情を持つビーチがある。

島の東西南北どの方向に位置しているかはもちろんのこと、
ひとつのビーチでも、季節によって、天候によって、時間によって、
また太陽の向きや風の強さ、波の高さ、雲などによって、
写真に撮ると全然違って見えたりする。

本当に飽きる事なく撮り続けるだけの魅力が
「ハワイ」には深〜く深〜く潜んでいるのだ。


ただ単に爽やかでキレイな「これぞハワイ」という写真もいいけれど、
ボクが追い求めているのは、そこが名も無いビーチであれサーファーが見向きもしない
小さな波の海岸であれ、ファインダー越しに見つめる先で自然が巻き起こす
「瞬間のアートワーク」の底知れぬ美しさなのだ。( II につづく)

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2007年3月4日日曜日

【輝く風】旅人の木

去年の3月、ハワイ全島で記録的な長雨が続いていた最中に、
ボクはカウアイ→マウイ→オアフを撮って廻った。

カウアイ島のどこへ行っても晴れ間にすら出会えない状況で、
プロペラ機が Kapalua Airport に着くと、そこだけは
ウソの様にカラッと晴れ上がっていた。

ただ、遠くの空はどこを見ても暗雲が重く垂れ込めていて、
そういつまでも太陽はここに在てはくれないだろうと直感した。

午後のチェックインが待ちきれず、コンドのパーキングに車を停め、
カメラだけ掴んでアタフタと中庭を抜けビーチへ急いだ。

ファインダー越しの海はキラキラと水面を輝かせ、
穏やかで美しかったが、指はシャッターを押そうとはしなかった。

フッと振り向いた時、緑に輝く葉を扇のように広げて風に揺らしながら、
待ちわびた陽光を一心に受け止めようとしている旅人の木を見つけ、
その凛々しく健気な姿にボクの眼はクギ付けになっていた。

確かに風が輝いている。
「リノ・マカニだ!」と心の奥底で叫ぶ声が、
夢中で押し続けるシャッター音を掻き消していった。





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2007年3月2日金曜日

【輝く風】M A N A


マウイに住む有名なスラックキーギターの巨匠、

Keola Beamer がボクの作品を見て、

「キミの写真にはとてもスピリチュアルなものを感じる。」と言ってくれた。

(上の写真は、Keolaの母上でハワイの人間国宝、Nona Beamerの新譜CD

・・3月リリース・・に使われた僕の写真です)

また、ある気功の先生は、

「あなたの写真からは気(熱・オーラ)が強く出ている。」と。

ボクはそんな事を言われても「フ〜ン、そうなんですか…。」と

訳も分からずニコニコしているだけだった。

ところが、先日、名古屋のデパートで催された個展でのこと、

妻が会場で接客していると、一般客のひとりが

ある作品の前に立ち止まってじっと見入っていたかと思うと突然泣きだしたそうだ。

それも激しく。妻がどうしたのか聞くと

「写真を観ていたら、胸の奥がなんだかとても熱くなってきて、

訳もなく泣けてきちゃうんです。」と話していたそうだ。

結局6日間の個展で6人が泣いたらしい。……どうしてだろう。

とても不思議な現象だ。

でも、ハワイでは、万物にMANA(精霊)が宿っていると信じられている。

ということは、そのMANAが写真にも乗り移ってしまったのか?

あの江原氏に観てもらえばハッキリするだろうか。

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2007年3月1日木曜日

【輝く風】はじめに。


LINO MAKANI(リノ・マカニ)って?

ハワイ語で「LINO」は「輝く」、「MAKANI」は風。

……風は透明だから輝いているところは見えない……と普通は考える。

ましてや風なんて写真には映らないだろうと。

でも、ボクはその「輝く風」を撮って行きたいと思う。

それも「ハワイ」にこだわりながら。

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