前回の約束どうり、癒されたい人のために
こんなエピソードはどう?
・・・・・・・・・・・・・・・
カウアイ島の北側、幾つものワンレーンブリッジと
ナロウなワインディングロードを走破し、
行き止まりまで走ると、そこに
独特の美しさを秘めた「ケ・エ・ビーチ」がある。
でも、リゾート気分で行くのはやめた方がいい。
このビーチの奥には「カウラ・パオア」と「カウラ・オ・ラカ」という
2つのヘイアウがあり、周囲に神聖なマカニ(風)が吹いている。
そこはフラを踊る者の聖地として、許された者だけが
立ち入る事のできる場所で、通称「フラ・ヘイアウ」とも呼ばれている。
その時は、それと知らずに霧雨が降る中、
妻と息子をビーチに残し、僕は一人で椰子のジャングルを抜け、
手前側に位置するカウラ・パオア・ヘイアウに踏み入ってしまった。
そこは草が低く生えているだけの、ただの野原だった。
周りに密集している椰子の木の隙間からは海を望むことができる。
風がなく、明らかに重くて濃い空気が充満している。
そして、不思議なのは、ここを撮りたいと思っていたのに、
その事をすっかり忘れて、ただ呆然と立ち尽し、
厳粛なまでの辺りの重圧感に打ちのめされ、その挙げ句、
見えない誰かがじーっと僕を見つめているような「恐怖」を味わい、
いたたまれずにフラフラと・・・駄洒落ではなくマジで・・・
逃げるようにビーチに戻ったのだった。
そんな訳で、ヘイアウの中は撮れなかった。
仕方なく、
その周囲を鬱蒼ととり巻く椰子の森を撮影することにした。
なッなんとその時、雨を降らせていた雲間から
太陽が急に現れて、緑の葉にキラキラと輝きを与えてくれるという、
偶然とは思えない現象が起きたのだ。
「どうだ、凄いだろう!」と、僕を脅かした
目に見えない奴(神か?)は笑っていたに違いない。
だから、決してリゾート気分では行かない方がいいと思うんだ。
・・・どう? 癒された?
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2007年3月29日木曜日
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6 件のコメント:
カウアイ島北海岸の緑は素晴らしいですね。
歴史あるヘイアウでは礼儀をもって接するべき、とハワイアンに教えられましたがその通りだと感じました。
ハナカピアイまでの道のりも決して楽ではなかったけど青い海を見渡し、緑の中を抜けていくと時間が止まったような感覚を覚えました。これがカウアイ島を好きになったきっかけかも。
その空気が思いっきり伝わってくるいい写真ですね。
癒されました(笑)
emmyさん、ご来訪ありがとうございます。
カウアイ島の深い緑は、なぜか、知らぬ筈の
太古へのノスタルジーを掻き立てます。
癒されて頂けましたか、良かったです。
僕も写真を選びながら、
思い出が蘇り、
また帰りたい・・・・
そんな気分に浸ることができました。
ヘイアウのことは何も知らずケエビーチに観光気分で行ってしまった1人です。当時のハリケーン、イキニから1年が経過していましたが根こそぎやられた大木の姿が今も鮮明に思い出されます。しかしあの絶壁は迫力ありましたね。
Hiroさん、どーも。
そうですね。ケエビーチは、Na pali coastの
トレッキングの入り口だし、シダの洞窟も近いし、
カウアイの中でも屈指の観光スポットですから、
大勢の観光客が訪れますよね。
ディープなハワイを求める方には
是非行ってみて欲しい所です。
モトムさん、こんばんは~☆
先日、このお写真を観て
「うわ!うわ!!うわ~!!!」と、言葉にならない衝撃を受けました!
でも「あんまり頻繁にコメントしたら、しつこいかしら?」
などとちょっと思い、クリックだけして退散しました(汗)
でもやっぱり、折角のこの写真にコメント入れたく
今日またノコノコとやって来てしまいました(汗)
このお写真、日本で言うトコの「後光が差す」
そんな神々しさと、なにかとても強いパワーを感じますネ。
やはり、そういう場所だからなのでしょうか?
目をそらすコトの出来無い、そんな印象をとても受けました☆
葉音さん、どーも。
しつこい事なんて全然ありませんよ。
コメントを頂ける事自体がとても嬉しいです。
何でも書いて下さい。
で、葉音さんもやっぱりこの写真に「うわ!うわ!!うわ~!!!」となりましたか。実は、妻の話では、個展でこの作品を発表した時、これを観て固まって動けなくなって、感涙に浸っていた方が16人もいたそうです。
僕もその事に驚きました。
また、同じ場所を撮った別の作品の中には
「龍が宙を飛んでいるのが見える」と言う方がいて、よく見ると確かに龍が見えてくる。
・・・その写真は、今、縁起のいいお守りとして、
欲しがる方がいっぱいいます。
今度、機会があったらお見せします。
おっと、興奮して、長くなってしまいました。
ではまた。
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